通説とは異なる武蔵の実像がここに!
宮本武蔵の兵法とその生涯
─日本人のこころ─

福田雅春 著

体裁:四六判・200頁・上製本・カバー付
定価:1,650円(本体1,500円+税10%)+送料
発行:工文社






【著者のことば】

 武蔵が五輪書の執筆を終え、自らの死の直前に残した21ヶ条からなる人生の心情 を記した「独行道」の最後に見られる「常に兵法の道を離れず」という言葉こそ、兵法者 として生きた武蔵の生涯を収斂した言葉になったのであります。  武人としての「兵法の道」、すなわち武蔵の悟道の基礎をなしていたものは武蔵が生 涯を通じて持っていた「腹(丹田)の意識」であり、その「呼吸」とともに身体動作のみな らず、武蔵の精神構造の奥深いところまで影響していたものと考察致します。   そして、そのような激動の時代に武蔵が生涯持ち続けた武士としての誇りと、たゆ まぬ兵法修行により到達した武蔵の高潔な精神的境涯というものは、混沌とした現代 に生きる我々日本人にも相通ずるものがあると思うのです。




【本書の内容】

推薦文(第29代航空幕僚長・元空将/田母神俊雄氏、公益社団法人練馬区 体育協会合気道連盟会長・公益財団法人合気会鍬森道場指導部長/松丸裕 氏)
1.はじめに
2.武蔵の生い立ち
3.武蔵の養父・宮本無二
4.武蔵六十番勝負の日々―武蔵13〜28,9歳 廻国修行と勝負の遍歴
5.武蔵と関ヶ原の戦い─ 武蔵19歳
5.巌流島の真実―武蔵28,9歳
6.それからの武蔵―大阪夏の陣ー武蔵34歳
7.武蔵と島原の乱―武蔵57歳
8.武蔵 終焉の地肥後熊本へ─武蔵59〜64歳
9.現代に生きる武蔵の兵法
資料
あとがき




【福田雅春(ふくだまさはる) 略歴】
昭和24年東京都に生まれる。埼玉県立浦和高校から防衛大学校(16期)を卒業し、昭和47年航空自衛隊入隊。新隊員教育隊勤務、ナイキ整備幹部を経て昭和50年退官、防水材料メーカーの日新工業鰍ノ入社。 平成20年から日本アスファルト防水工業協同組合 事務局長を務める。業務の傍ら、合気道を通じて武道と人間の修行に打ち込み人生の道を求める。若年の頃は滝行、一九会、天風会等の修行に励み平成元年からは釈迦尊の呼吸法として知られる調和道丹田呼吸法の鍛錬を通して呼吸と身体意識の関係を研究。 宮本武蔵の足跡をたどり通説にとらわれない武蔵の真実の人間像を明らかにして武蔵が残した兵法の術理研究をライフワークとする。現在、公益財団法人合気会支部・鍬守(くわもり)道場の合気道師範として学生及び社会人に武道を通じて失われつつある日本の伝統文化の伝承に務める。公益社団法人調和道協会理事。練馬区合気道連盟理事。

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